呪いによって豚の鼻と耳を持って生まれたペネロピ。
この呪いは、名家の仲間に愛されたときに解けるという。
スキャンダルになることを恐れ、パネロピは25歳になるまで
ずっと外に出されずに育てられてきた。
名家の息子とお見合いを繰り返すが、ペネロピの姿を見たとたん
みんな逃げ出してしまう。
しかし、マックスという青年とは姿を見せずに会話し、
やがて互いに好意をもつようになるが・・・
というのがあらすじです。
ここからネタばれを含みます。
このあらすじから、ああ、美女と野獣の逆バージョンで、
王子様が呪いを解いてくれるのね。と思っていたのですが、違いました。
わかりやすいテーマながら、予想を裏切るストーリーで、想像以上に面白かったです。
子供時代をひとりで家で過ごし、空想好きという設定や、カラフルな画面、スピード写真を撮るシーンから「アメリ」を連想してしまいました。
それから、最後にエドワードがペネロピからの手紙を読むシーンがあるのですが、
エドワードは結局ペネロピのことが好きだったのか嫌いだったのかよくわかりませんでした。
結婚前でさえひどいことを言っておきながら、手紙を読むシーンでは物思いにふけるような顔をしています。
自分でも自分の気持ちがわかっていないということでしょうか。
やはり、もっとも印象的なのは、「私は変わりたくない。今のままの自分が好きなの」と叫ぶシーン。
え、呪いにマックス関係ないの?!
と思ってしまったのですが、もう一度考えてみると、二人は出会ったことで変わっていったのですね。
ペネロピは家を抜け出して、外の世界へ。マックスはもう一度ピアノを再開し、本当に好きなことをする。
マックスは変わるきっかけをくれたけれど、助けてくれるのは王子様じゃない。
自分を助けられるのは自分。呪いをかけていたのも実は自分。
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